フェンスの支柱1本にコンクリートは何袋? 穴のサイズ別早見表とまとめ買いのコツ
短い答え
標準的な4x4支柱 (実寸約8.9cm角。日本の90mm角材とほぼ同じサイズ)を直径25cm・深さ60cm (10 x 24in)の穴に立てる場合、必要なコンクリートは約26L (0.9ft³)です。支柱1本あたりに換算すると:
- 速硬タイプ 22.7kg (50lb)袋 - 約2.5袋 (Quikrete〈米国で広く使われる袋入りコンクリートミックスのブランド〉の仕様書では、まさにこのサイズの穴に4in支柱を2袋で立てるとしています。同社の方式では注水を地面より8~10cm下で止めるためです)。
- 標準ミックス 27kg (60lb)袋 - 約2袋。
- 36kg (80lb)袋 - 約1.5袋。1本だけ立てるなら2袋買います。
穴が大きい場合や6x6支柱 (実寸約14cm角)では、1本あたり50lb袋で3~6袋 (80lb袋なら2~4袋)になります。袋数を決める要素はただ一つ、「穴の体積から支柱の体積を引いた量」です。下の表に計算済みの値をまとめました。
穴のサイズ別・支柱1本あたりの袋数
袋あたりのできあがり量はQuikreteの公表値です:速硬タイプ (Fast-Setting Concrete Mix)の22.7kg (50lb)袋で10.6L (0.375ft³)、標準タイプ (Concrete Mix)の27kg (60lb)袋で12.7L (0.45ft³)、36kg (80lb)袋で17L (0.60ft³)。表は穴を地面の高さまで満たし、支柱の実寸 (4x4は実際には8.9cm角、6x6は14cm角)の分を差し引いた値です。日本のホームセンターで売られているインスタントコンクリート (20~25kg袋)を使う場合も、表のリットル数を袋に表示された「できあがり容量」で割れば、同じ考え方で袋数が出ます。
| 穴 (直径 x 深さ) | 支柱 | 必要量 | 50lb袋 | 60lb袋 | 80lb袋 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20 x 60cm (8x24in) | 4x4 | 15L (0.53ft³) | 1.4 | 1.2 | 0.9 |
| 25 x 60cm (10x24in) | 4x4 | 26L (0.92ft³) | 2.5 | 2.0 | 1.5 |
| 25 x 75cm (10x30in) | 4x4 | 33L (1.15ft³) | 3.1 | 2.6 | 1.9 |
| 25 x 90cm (10x36in) | 4x4 | 39L (1.38ft³) | 3.7 | 3.1 | 2.3 |
| 30 x 60cm (12x24in) | 4x4 | 40L (1.40ft³) | 3.7 | 3.1 | 2.3 |
| 30 x 90cm (12x36in) | 4x4 | 59L (2.10ft³) | 5.6 | 4.7 | 3.5 |
| 30 x 60cm (12x24in) | 6x6 | 33L (1.15ft³) | 3.1 | 2.6 | 1.9 |
| 30 x 90cm (12x36in) | 6x6 | 49L (1.73ft³) | 4.6 | 3.8 | 2.9 |
袋数の列は、あえて端数のまま載せています。1本だけ立てるなら切り上げてください。フェンス全体を作るなら、先にリットル数に支柱の本数を掛け、そのあとで袋のできあがり量で割って、最後に一度だけ切り上げます。1本ごとに切り上げると20~30%買いすぎになります - 下の計算例でその差を示します。
穴はどれくらいの大きさにするか
Quikreteの支柱設置ガイドの数値で、一般的なフェンス施工の慣行とも一致しています:
- 深さ:地上高の1/3を埋めます (Quikreteは1/3~1/2としています)。高さ1.8m (6ft)のフェンスなら深さ60cm (24in)の穴。通常の高さのフェンスでは60cmを最低ラインと考え、地面が凍る地域では現地の凍結深度より深くします。
- 直径:支柱の幅の3倍。 4x4 (幅8.9cm)なら直径25
30cm (1012in)の穴です。 - 支柱の下に砂利を15cm (6in)敷くので、コンクリートの深さよりさらに15cm深く掘ります。支柱は湿った底から腐り始めます。砂利の排水層は安い保険です。
支柱の長さも同じルールから決まります:地上高+埋め込み深さ。高さ1.8mのフェンスを4x4で作るなら、長さ2.4m (8ft)の支柱が必要です。
計算例:全長30mの目隠しフェンス
高さ1.8mの目隠しフェンスを全長30m (100ft)、支柱間隔2.4m (8ft)で作るとします:
- 支柱の本数: 30 ÷ 2.4 = 12.5、切り上げて13区画、端の支柱を1本足して14本。
- 1本あたりのコンクリート: 直径25cm・深さ60cmの穴に4x4支柱 = 26L (0.92ft³)。
- 合計: 14本 × 26L = 約365L (12.9ft³、約0.37m³)。
- 袋数: 365 ÷ 17 = 21.5、切り上げて36kg (80lb)袋なら22袋。60lb袋なら29袋、速硬の50lb袋なら35袋です。
80lb袋を選ぶと合計約800kg (1,760lb)のミックスになります - 車で2回に分けて運ぶか、配達前提で計画してください。
ここで切り上げの罠です:「1本あたり50lb袋3袋」(2.5袋の切り上げ)で買うと、42袋を持ち帰ることになります。先に合計してから割れば35袋。同じフェンスで7袋の差です。
👉 フェンス計算機を使えば手順1は一瞬です - フェンスの全長と支柱間隔を入れるだけで、支柱・横桟・フェンス板の本数を数えてくれます (全長30m・間隔2.4mで、ちょうどこの14本が出ます)。袋数の計算は、コンクリート計算機で穴1個を円柱としてモデル化してください (直径10in・高さ2ft。入力はインチ/フィート単位なので、cmは2.54で割って入れます)。体積がそのまま80・60・40lb袋の数に換算されます。この計算機は支柱の体積を引かずに円柱全体を満たすため少し多めに出ますが、買い物では安全側です。
速硬タイプと通常ミックスの違い
- 速硬タイプ (50lb袋): 仮固定した支柱のまわりに乾いたミックスをそのまま流し込み、上から水を注ぐだけ - 練り混ぜ用のトロ舟は不要です。Quikreteのデータシートによれば20~40分で固まり始め、4時間後には支柱に力をかけられます。フェンスのDIYではこれが一番簡単な方法です。
- 通常ミックス (60/80lb袋): 容積あたりの価格は安いものの、先に水と練り混ぜる必要があり、固まるまで最低ひと晩は支柱を垂直のまま仮固定しておかなければなりません。
- 強度は決め手になりません:どちらも28日で約28MPa (4,000psi)まで硬化します (Quikreteのデータシート値)。手軽さなら速硬タイプ、本数の多い工事で価格重視なら通常ミックスです。
注意点
- 凍上 (とうじょう)。 寒冷地では穴を凍結深度より深くする必要があり、90
120cm (3648in)に達することもあります。凍結深度は自治体が公表しています。凍上で持ち上がった門柱の扉は、二度とまともに閉まりません。 - 水を逃がす。 コンクリートの天端は支柱から外側へ勾配をつけ、雨水が木部にたまらず流れ落ちるようにします。Quikreteの代替方式では、注水を地面より8
10cm (34in)下で止めて上を土で埋め戻します。 - 門扉とコーナー。 門柱には扉の開閉荷重がかかるので、穴の直径か深さをワンサイズ上げます。また計算機が数えるのは直線1本分なので、コーナーごとに支柱が1本増えます。
- 掘る前に埋設物の確認を。 米国では掘削前に811へ電話すると、埋設管の位置を無料でマーキングしてもらえます (多くの州で法律上の義務)。日本でも、ガス・水道・電気の引き込み管が敷地内の浅い位置を通っていることがあるので、建物の図面や各事業者に確認してから掘ってください。
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