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2×8材のデッキ根太は何mまで飛ばせる? 樹種と間隔で決まる最大スパン

短い答え

No.2等級サザンパインの2×8材(ツーバイエイト、実寸約38×184mm)のデッキ根太は、住宅デッキの標準荷重40psf(約195kg/m²)のもとで、根太間隔が芯々30.5cm(12in)なら最大3.99m、40.6cm(16in)なら3.61m、61cm(24in)なら2.95mまで飛ばせます。SPF / ダグラスファー・ラーチ / ヘムファーのグループでは、同じ2×8でも3.56m、3.23m、2.64mです。つまり最も一般的な芯々40.6cmで作るなら、実用上の答えはサザンパインで3.61m、その他の一般的な針葉樹で3.23mです。

「2×8ならXmまで」という単一の答えは存在しません。許容スパンは、自分で選ぶ2つの要素、木材の樹種根太間隔(芯々、中心から中心までの距離)で決まります。同じ板でも、間隔が3通りなら答えも3通りです。

この数値の出どころ

これは米国木材協会(American Wood Council)のデッキ施工ガイドDCA6に載っている規定の最大値で、米国IRC基準のR507.5にも同じ表が収録されています。前提はNo.2等級の木材活荷重40psf(約195kg/m²) + 死荷重10psf(約49kg/m²)という住宅デッキの標準的な想定です。表の読み方で知っておきたい点が2つあります。

  • スパンは支持材の面から面まで(レッジャーと呼ばれる建物側の受け材の面から、外側の梁の面まで)で測ります。デッキの奥行全体ではありません。
  • たわみ制限は織り込み済みです。 揺れの検討を別途上乗せする必要はなく、標準荷重なら表の値がそのまま最終回答です。

構造計算ではなく表引きです - だからこそDIY向きです。根太を自分で設計するのではなく、基準がすでに設計してくれた行を読むだけです。

2×8デッキ根太のスパン表(DCA6 / IRC R507.5、No.2等級、40psf)

根太間隔(芯々)サザンパインSPF / ダグラスファー・ラーチ / ヘムファー
30.5cm (12in)3.99m (13’-1”)3.56m (11’-8”)
40.6cm (16in)3.61m (11’-10”)3.23m (10’-7”)
61cm (24in)2.95m (9’-8”)2.64m (8’-8”)

芯々30.5cm/61cmは、日本の尺モジュールの303mm/606mmピッチとほぼ同じ間隔感です。

2列目はグループ全体にSPFの値(3樹種のうち最も保守的な値)を使っています。ダグラスファー(米松)とヘムファー(米栂)は実際にはもう少し長く飛ばせるので、あと数cmが惜しいときはDCA6で正確な行を確認してください。SPFの数値で計画すれば常に安全側です。日本のホームセンターに並ぶ2×材の多くはSPFなので、迷ったらこの列で計画しましょう。

計算例: 奥行3.66mのデッキ

デッキが家から3.66m(12フィート)張り出すとします。レッジャーは外壁に、梁は先端に、根太はサザンパイン2×8を芯々40.6cmで並べます。

  • 計画スパン: 365.8cm
  • 芯々40.6cmでの表の最大値: 3.61m = 360.7cm
  • 365.8cm > 360.7cm - 2×8は約5cm足りず不合格です。

同じ表から読める、正規の解決策が3つあります。

  1. 間隔を芯々30.5cmに詰める。 最大値が3.99m(398.8cm)に跳ね上がり、365.8 ≤ 398.8 - 約33cmの余裕をもって合格します。
  2. 2×10に1サイズ上げる(芯々40.6cmのまま)。 サザンパインの2×10は4.27mまで飛ばせるので合格です。
  3. 梁を約30cm内側に入れる。 根太のスパンは3.35mになり(335.3cm ≤ 360.7cmで合格)、残りの約30cmは梁の外へ持ち出し(キャンチレバー)にします。米国IRC基準では、デッキ根太の持ち出しは背後スパンの1/4まで許容されており(R507.5)、30cmは335.3 ÷ 4 ≈ 84cmを大きく下回ります。

👉 デッキ根太スパン計算機なら、この判定が一瞬で終わります - 樹種・サイズ・間隔を選んで計画スパンを入れると、DCA6の表を引いて合否を表示します。(スパンの入力はフィート単位なので、mに3.28を掛けて入れてください。例: 3.66m × 3.28 ≈ 12フィート。)

2×8で届かないとき

最も一般的な芯々40.6cmを基準に、同じ表のサイズ別一覧を並べます。1サイズ上げる(または下げる)と何が変わるかが見えます。

根太サイズサザンパインSPF / DF-L / ヘムファー
2×62.74m (9’-0”)2.44m (8’-0”)
2×83.61m (11’-10”)3.23m (10’-7”)
2×104.27m (14’-0”)3.96m (13’-0”)
2×125.03m (16’-6”)4.60m (15’-1”)

表から読める目安: 1サイズ上げるごとにスパンはおよそ60~90cm伸び、2×8の場合、間隔を40.6cmから30.5cmに詰めると約30cm伸びます。各根太が受け持つデッキの幅が狭くなるためです。

注意点

  • 40psfの前提は通常の住宅用途です。 ホットタブ(屋外ジャグジー)、重いプランター、多雪地域の積雪などは、表がカバーしない集中荷重・重荷重です。その場合は規定の行より強い設計が必要になります。
  • 等級が効きます。 表はNo.2等級用です。それ未満の等級(No.3、スタッド、ユーティリティ)はスパンが短くなるので、この数値を当てはめないでください。
  • 測るのはスパンであって、デッキの奥行ではありません。 レッジャー面から梁面までです。奥行3.66mのデッキでも、30cmの持ち出しがあればスパンは3.35mです。
  • 人工木(樹脂木)のデッキ材は、より狭い根太間隔を求めることが多いです(多くのブランドが芯々40.6cm、斜め張りでは30.5cmを指定)。根太のスパン表と合わせて、デッキ材メーカーの仕様も確認してください。
  • デッキは荷重を受ける構造物です。 ここに挙げたのは基準そのものが公表している数値で、この通りに作るのがまさに教科書どおりのDIYデッキです - ただしこれは米国IRC基準の値なので、日本で作る場合は建築基準法や自治体の運用(確認申請の要否など)を確認してください。米国内でも地域の改正条項によって数値が変わることがあります。

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