土間コンクリートの下の砕石はどれくらい必要? 基本は「転圧して10cm」
短い答え
一般的な土間コンクリートは、よく転圧した砕石10cm(4インチ)の上に打ちます。量にすると10㎡あたり約1m³です(厚さ10cmなら「面積 × 0.1」がそのまま体積になります)。荷重が大きいほど、また地盤が悪いほど厚くします:
- テラス・通路・物置の土間 - 10cm
- ガレージの土間 - 10~15cm
- 駐車スペースなど車が乗る場所 - 15~20cm
- 軟弱地盤・粘土質の地盤 - よく転圧した路床の上に15cm以上
- 排水性の良い砂礫地盤(グループI) - 米国IRC基準では基層を丸ごと省略できます(R506.2.2の例外規定)
計算は単純です:必要量(m³) = 長さ(m) × 幅(m) × 厚さ(m)。砕石は転圧すると締まってかさが減るので、10~20%多めに注文します。
そもそもなぜコンクリートの下に砕石を敷くのか
基層(砕石の層)には3つの仕事があり、省略すると3つとも失います:
- 排水。 水がスラブの下に溜まらず、砕石の間を通って抜けます。冬の凍上(地中の水分が凍って地面を持ち上げる現象)が減り、地面の湿気がコンクリートに上がってくるのも抑えられます。
- 均一な支持。 転圧した角ばった砕石は荷重を分散し、地盤の軟らかい部分を橋渡しします。だからスラブは均等に沈むか、そもそも沈まなくなります。スラブを割るのは不同沈下です。
- 平らな打設面。 均した砕石基層は、スラブの厚さを一定に保ちます。凸凹の地面に直接打つと、地面の盛り上がりの分だけコンクリートが薄くなり、薄い所から先に割れます。
使うのは、転圧すると互いに噛み合って締まる角ばった砕石です。日本でC-40(クラッシャーラン)やRC-40(再生砕石)として売られている路盤材が、まさにこれに当たります(米国では¾インチマイナス、クラッシャーラン、#57砕石などが定番で、米国のコンクリート情報サイトConcrete Networkの路盤ガイドも「転圧できて均しやすい粒状材」を条件に挙げています)。丸い川砂利は転がるだけで噛み合わないので、いつまで経っても締まりません。
基準では何と決められているか
米国の住宅基準(米国IRC R506.2.2)は、スラブが周囲の地盤面より低い場合、50mm(2インチ)のふるいを通る清浄な砂・砂利・砕石・再生コンクリート砕石・スラグ砕石で厚さ10cm(4インチ)の基層を設けるよう求めています。唯一の例外は、もともと排水性の良い砂礫質の地盤(表R405.1のグループI)で、この場合は基層そのものが不要です。
同じ章から関連する数字を2つ:スラブ本体の厚さは最低約9cm(3½インチ)必要で(R506.1)、暖房のある空間の下のスラブには、砕石とコンクリートの間に厚さ0.25mm(10ミル)の防湿シートが必要です(R506.2.3)。ガレージ・テラス・通路・駐車場のスラブは防湿シートの対象外です。
よくある土間サイズの砕石早見表
転圧前のほぐした状態の体積です。重さは1,600kg/m³(当サイトの計算機が使う砕石の密度)で換算しています。注文はこの数字の10~20%増しで。
| 土間サイズ | 面積 | 厚さ10cm(4インチ) | 厚さ15cm(6インチ) |
|---|---|---|---|
| 3.0×3.0m (10×10ft) | 9.3㎡ | 0.9m³ (約1.5t) | 1.4m³ (約2.3t) |
| 3.0×3.7m (10×12ft) | 11.1㎡ | 1.1m³ (約1.8t) | 1.7m³ (約2.7t) |
| 3.7×3.7m (12×12ft) | 13.4㎡ | 1.4m³ (約2.2t) | 2.0m³ (約3.3t) |
| 3.7×4.9m (12×16ft) | 17.8㎡ | 1.8m³ (約2.9t) | 2.7m³ (約4.4t) |
| 4.9×6.1m (16×20ft) | 29.7㎡ | 3.0m³ (約4.8t) | 4.5m³ (約7.3t) |
| 6.1×6.1m (20×20ft) | 37.2㎡ | 3.8m³ (約6.0t) | 5.7m³ (約9.1t) |
| 7.3×7.3m (24×24ft・車2台分) | 53.5㎡ | 5.4m³ (約8.7t) | 8.2m³ (約13.1t) |
(表のtはメートル法のトンです。1m³ ≈ 1.31yd³。砕石は体積でも重さでも売られているので、どちらの列の数字でもそのまま注文に使えます。)
計算例:3.7×4.9m(12×16ft)の物置の土間
基層。 3.66 × 4.88 = 約17.8㎡。厚さ10cmなら 17.8 × 0.1 = ほぐした砕石で約1.8m³です。転圧分として15%ほど上乗せすると、注文は約2.1m³、重さにして3.4~3.6tが目安になります。
その上のコンクリート。 覚えておくと便利な法則:同じ厚さなら、打設に必要な量は基層と同じ体積です。3.7×4.9mのスラブを厚さ10cmで打つと、基層と同じ約1.8m³のコンクリートが必要で、80ポンド(約36kg)入りのプレミックス袋に換算すると107袋分です。この袋数になると手練りはもう楽しい作業ではなく、生コンの配達を頼むほうが現実的になってきます。
👉 砂利・石材計算機に広さと敷き厚を入れると、砕石・豆砂利・砂の必要量を体積と重さに換算してくれます(メートル単位に対応)。その上の打設分はコンクリート計算機が体積と80/60/40ポンド袋の袋数を出します(こちらの入力はフィート/インチ単位です。1m ≈ 3.28ft、10cm ≈ 4インチで換算してください)。
注意点
- 薄く敷いて、層ごとに転圧。 レンタルのプレートコンパクター(転圧機)が一度に締め固められるのは、表面から5
8cm程度です。58cm敷いては転圧、を繰り返します。15cmを一気に入れて1回転圧しただけでは、下のほうが緩いまま残ります。 - 砕石は悪い路床を直せません。 まず表土と有機物を取り除き、露出した地盤を転圧してから最初の一層を敷きます。ぐずぐずの地盤の上に載せた基層は、ぐずぐずのまま沈みます。
- 丸い石は使わない。 丸い川砂利や豆砂利だけでは、スラブの下で噛み合いません。見た目が好きなら小道用に取っておき、ここは角ばった砕石にします。
- 最終的には地域の基準が優先。 凍結深度、膨張性の粘土、地震関連の規定は地域によって違います。上で挙げたのは米国IRC基準という全国一律の最低ラインで、実際に施工する地域の基準や審査機関がそれ以上を求めることがあります。
関連
- コンクリート計算機 - スラブ・基礎・円柱の体積と、プレミックスの袋数を計算。
- コンクリートツール - コンクリート関連ツール一式。
- 物置の土間コンクリートに必要な厚さ - この基層の上に載る層の話。
- 10×10ft(約3×3m)の土間コンクリートの費用 - 材料を自分で揃える場合と生コンを頼む場合の価格比較。
- フェンス支柱1本にコンクリートは何袋必要か - 同じ袋数の計算を、穴1つ分ずつ。