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パティオの水勾配はどれくらい必要? 目安は2% (1mあたり2cm)

短い答え

パティオ (庭のテラス舗装) には、家から離れる方向へ最低2%、つまり1mあたり2cmの水勾配が必要です。米国の施工ルールでは「1フィートあたり¼インチ」と表現しますが、これがほぼ2%にあたり、日本の外構図面でよく見る約1/50と同じ勾配です。奥行き3.7m (12フィート) のパティオなら合計約7.6cmの落差になります。勾配の帯ごとの意味は次のとおりです:

  • 2%以上 (¼インチ/フィート以上) - 良好な排水。パティオ・通路・駐車スペースなど、硬い舗装面の標準ルールです。
  • 1~2% - ぎりぎり。水は流れますが遅く、少しのくぼみや粗い表面ですぐ水が残ります。
  • 1%未満 - 平らすぎ。水は流れず、その場に溜まります。

つまり2%は「あれば良い」数字ではなく下限です。これより緩くすると、水たまりや藻、そして寒冷地ではちょうど歩く場所にできる氷を、自分から呼び込む計画になってしまいます。

パティオに必要な落差

計算は一行で済みます:落差 (cm) = 奥行き (m) × 2。水が流れる方向に沿って測ります:

奥行き (家から外へ)2%で必要な落差
2.4m (8フィート)5.1cm (2インチ)
3.0m (10フィート)6.4cm (2.5インチ)
3.7m (12フィート)7.6cm (3インチ)
4.3m (14フィート)8.9cm (3.5インチ)
4.9m (16フィート)10.2cm (4インチ)
6.1m (20フィート)12.7cm (5インチ)

フィート・インチで計画する場合は元のルールどおり「1フィートあたり¼インチ」で、計算すると2.08%になります。

計算例 (奥行き3.7mのパティオ)

勝手口から外へ3.7m (12フィート) 延びるパティオを考えます。勾配の計算をすべて書き出すと:

  1. 必要な落差: 12フィート × ¼インチ = 3インチ。家側の縁から外側の縁まで約7.6cm下げます。
  2. パーセント勾配では: 奥行きは365.8cm (144インチ) なので、7.62 ÷ 365.8 × 100 = 2.08%。2%ラインをわずかに超える、ちょうど狙いどおりの値です。
  3. 比では: 365.8 ÷ 7.62 = 48なので、勾配は1:48。日本の図面表記ならほぼ1/50です。
  4. 角度では: arctan(7.62 ÷ 365.8) ≈ 1.2°。目で見て分かる傾きではないため、必ず測って確認します (下の「注意点」参照)。

👉 排水勾配計算機を使えばこの計算は一瞬です - 距離と落差を入れるとパーセント勾配、1フィートあたりの落差、比、角度を返し、¼インチ/フィートのルールを満たすか、ぎりぎり・水たまりの帯に入るかも判定します。(入力はフィートとインチ単位です。mは3.28を掛けてフィートに、cmは2.54で割ってインチに。例:3.7m ≈ 12.1フィート、7.6cm ≈ 3インチ。)

勾配の換算早見表

同じ勾配でも、図面には「1フィートあたりのインチ」「パーセント」「比」「角度」のいずれかで書かれます。よく使う排水勾配を4つの形で並べました (10フィート = 約3mの距離で計算):

落差の目安パーセント勾配角度用途
約1cm/m (⅛インチ/フィート)1.04%1:960.6°水たまりの境界線 - 水が動く最低ライン
約2cm/m (¼インチ/フィート)2.08%1:481.2°パティオ・通路・駐車スペースの標準最低値
約4cm/m (½インチ/フィート)4.17%1:242.4°速く水を切りたい面、水はねの当たる帯
3mで15cm (最初の10フィートで6インチ)5.00%1:202.9°基礎まわりの地面 (米国IRC基準 R401.3)

この表から覚えておくと便利な目安:1%は約1cm/m (⅛インチ/フィート)、2%は約2cm/m (¼インチ/フィート)です。

勾配はどちら向きにつけるか

必ず家から離れる方向へ - 芝生、浅い排水路 (スウェール)、排水桝に向けて流し、基礎や隣地に向けてはいけません。関係する数値は二つあります:

  • パティオの表面: 最低で約2% (¼インチ/フィート)。外側に向かって、一枚の面として一定の勾配で下げます。
  • パティオの先、基礎まわりの地面: 米国IRC基準 (R401.3) は、基礎から最初の3m (10フィート) で15cm (6インチ) 下げること - 約5%の勾配 - を求めています。パティオが家に接している場合、表面の水は2%の勾配が受け持ちますが、その水が着地した先の地面にも行き場が必要です。

地域の造成・排水ルールがどちらの数値より厳しいこともあるので、掘る前に確認してください。

注意点

  • 2%は目視では分かりません。 1.2°の傾きは見えない大きさです。2本の杭の間に水糸を張り、ラインレベル (水糸に掛ける小さな気泡水準器) で水平を出し、両端で水糸から地面までの距離を測ります - その差が落差です。
  • 水が流れる方向に沿って測る。 大事なのは水が移動する水平距離で、パティオの一番長い辺ではありません。
  • 急にすればよいわけでもない。 ½インチ/フィート (約4cm/m) なら水は速く切れますが、傾きが体感でき始め、テーブルや椅子の脚に詰め物が必要になることもあります。座って過ごす場所なら、¼インチ/フィート (約2cm/m) で、傾きを感じさせずに十分役目を果たします。
  • 平均ではなく、低い場所を見る。 平均で2%あっても、くぼみがあればそこに水が溜まります。表面のいくつかのラインで勾配を確かめてください。沈下が起きやすいインターロッキング (ペイバー) のパティオでは特に重要です。
  • 土を動かすときの安全メモ: 基礎まわりの整地はDIYで十分できる作業ですが、外壁サイディング・水切り・地下室の窓を地面より下に埋めてはいけません。必要な離隔を保ち、水は開けた低い場所まで導いてください。

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