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石膏ボードの厚み選び: 12.7mmで足りる場所、15.9mm(Type X)が必要な場所

短い答え

室内の壁のほとんどには12.7mm(1/2インチ)の石膏ボードを使います - これが標準で、軽く、価格も安いからです。15.9mm(5/8インチ)のType X(芯材の耐火性を高めた米国規格のボード)を使うのは、防火規定で求められる場所(上に居室があるガレージの天井、米国IRC基準 R302.6)、吹き付けやローラーでテクスチャー仕上げをする根太間隔61cm(24インチ)の天井、そして1時間耐火や、より硬く少し静かな壁が欲しい場所です。

必要枚数はどちらでも同じです - 4×8判(約1220×2440mm)1枚がカバーする面積は、厚みにかかわらず約3.0㎡(32平方フィート)です。変わるのは重さ、耐火性能、そして天井の根太間隔が許す条件です。

なお、この記事は米国の1/2インチ・5/8インチ規格が前提です。日本のせっこうボード(JIS A 6901)では12.5mm厚と15mm厚がこれにほぼ相当し、Type Xは日本の「強化せっこうボード」に近い位置づけです。厚みの使い分けの考え方は、そのまま応用できます。

12.7mmと15.9mmの比較早見表

重量はメーカー公表の公称値です(USG社(米国の石膏ボード大手メーカー)の製品データ: 普通12.7mm ≈ 7.8kg/㎡、軽量12.7mm ≈ 6.1~6.6kg/㎡、15.9mm Firecode X ≈ 10.7kg/㎡):

12.7mm 普通品12.7mm 軽量品15.9mm Type X
4×8判1枚の重さ約23kg(51ポンド)約19kg(41ポンド)約32kg(70ポンド)
根太間隔61cmの天井可、ただし水性テクスチャー仕上げの下は不可たわみ対応品なら可(大半が対応。仕様を確認)可、仕上げの有無を問わず
耐火性能認定なし認定なし標準の試験済み構成で1時間
遮音(断熱材なし2x4壁、両面1枚張り)STC 33STC 33STC 35
主な用途壁、根太間隔41cmの天井同じ壁用途で、運びやすいガレージ天井、防火区画、根太間隔61cmの天井

DIYで一番効いてくるのが重さの行です。15.9mm品は普通の12.7mm品より1枚あたり約9kg(19ポンド)、軽量品より約13kg(29ポンド)重くなります。15.9mmを一人で頭上に張り上げるのは相当つらい作業なので、天井の施工にはボードリフトをレンタルしてください。

基準で15.9mm Type Xが必須になる場所: ガレージの規定

DIYで15.9mmを「使わざるを得ない」最も一般的な場所が、母屋とつながったガレージです。米国IRC基準のR302.6と表R302.6が最低条件を定めています:

部位最低仕様
母屋と共有するガレージの壁12.7mm石膏ボード(ガレージ側)
上に居室があるガレージの天井15.9mm Type X
その床・天井構造を支える壁12.7mm石膏ボード
母屋から0.9m(3フィート)未満の独立ガレージ12.7mm石膏ボード(内側)

つまり、上が小屋裏だけの普通のガレージ天井は12.7mmで足ります。しかし、ガレージの上に寝室などの居室がある場合、その下の天井は15.9mm Type Xでなければなりません。「Type X」とは、芯材をガラス繊維で補強し、火災時にも崩れずに形を保つ仕様のことです。Type X表示のない普通の15.9mmボードでは、この規定を満たせません。

根太間隔61cmの天井と、たわみの規定

普通の12.7mmボードは、根太に対して直交方向に張れば、根太間隔61cm(24インチ)の天井にも使えます - 水が絡むまでは。米国IRC基準の表R702.3.5には脚注があり、天井に水性テクスチャー仕上げ(一般的な吹き付け・ローラー仕上げ)をする場合、普通の12.7mmボードは根太間隔41cm(16インチ)までに制限されます。61cm間隔では15.9mmに上げるか、まさにこの用途向けに作られたたわみ対応(サグレジスタント)の12.7mm天井用ボードを使う必要があります。小屋裏に吹き込んだ断熱材がボードの背面を押し下げる場合も、同じ理屈が当てはまります。

この失敗はゆっくり進みます: 濡れたテクスチャー材が芯材を軟らかくし、ボードが根太の間で垂れ下がり、波打った天井が永久に残ります。対策はビスを増やすことではなく、厚い(またはたわみ対応の)ボードにすることです。

15.9mmにすると遮音は良くなる?

少しは良くなりますが、期待するほどではありません。断熱材なしの木造2x4(ツーバイフォー)スタッド壁での実験室測定では、両面12.7mm 1枚張りがSTC 33前後、両面15.9mm Type X 1枚張りがSTC 35前後です(STCは米国で使われる遮音性能の指標で、数値が大きいほど遮音性が高くなります)。2ポイントの差は、体感ではほとんど分かりません。スタッドの間に断熱材を充填する方が効果は大きく(おおよそSTC 36~39)、ボードの2枚張りや防振チャンネル(レジリエントチャンネル)なら、厚みの変更をはるかに上回ります。だから15.9mmを選ぶ理由はまず耐火と剛性で、遮音の向上はおまけと考えてください。

計算例: 3.7m × 3.7mの部屋

3.7m × 3.7m(12 × 12フィート)、壁の高さ2.4m(8フィート)の部屋の場合:

  • 壁面積: 2 × (3.7 + 3.7) × 2.4 ≈ 36㎡(384平方フィート)
  • ロス10%を加算: 384 × 1.10 = 422平方フィート(約39㎡)
  • 4×8判1枚の面積 約3.0㎡(32平方フィート)で割る: 422 ÷ 32 = 13.2 → 切り上げて14枚
  • 天井も張るなら約13.4㎡(144平方フィート)が加わり、合計19枚

枚数は12.7mmでも15.9mmでも同じです。運ぶ重さは同じではありません: 14枚で、普通の12.7mm品なら約324kg(714ポンド)、15.9mm Type Xなら約445kg(980ポンド)。その差約121kg(266ポンド)を、トラックから降ろすときと壁に張るときの2回運ぶことになります。

👉 石膏ボード計算機なら、これを一瞬で計算できます - 部屋の長さ・幅・高さを入れると、ロス10%込みの枚数に加えて、ビス(1枚あたり約32本)、ジョイントコンパウンド(約9.3㎡=100平方フィートあたり約11L=3ガロン)、ジョイントテープの長さまで出てきます。(入力はフィート単位なので、mを0.3048で割って入れてください。例: 3.7m ÷ 0.3048 ≈ 12.1フィート。)

注意点

  • ビスの長さは板厚で変わります。 12.7mmボードには32mm(1-1/4インチ)、15.9mmボードには41mm(1-5/8インチ)のビスを使い、下地に十分な深さまで効かせます。
  • Type XはType Cの代わりになりません。 Type Cは、特定の試験済み天井構成で使われる、さらに耐火性を高めた芯材です。図面や許可書類がType Cを指定しているなら、Type Xでは代用できません。
  • 同じ面で厚みを混ぜないこと。 12.7mmと15.9mmのボードが突き付けになると約3mm(1/8インチ)の段差ができ、パテをいくら盛ってもきれいには隠れません。下地にシムを入れるか、一つの面は一つの厚みで通します。
  • 保証や自治体の追加規定は、より厳しいことがあります。 米国でもIRCの最低基準より広い範囲で15.9mm Type Xを求める自治体があります。買う前に所管の建築部局へ一本電話する方が、張り直しよりずっと安上がりです。
  • 天井は二人作業か、リフト必須の作業です。 ここまではすべて普通のDIYの範囲ですが、天井のボードだけはリフトか助手なしで張らないでください - 約32kgの板を頭上で支え続けるのは、腰とボードの角を痛める典型パターンです。

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