ボードフットとは? リニアフィート・平方フィートとの違いと換算式
短い答え
リニアフィートは長さだけを測る単位です: 材の幅や厚さに関係なく、長手方向に1フィート(約30cm)。ボードフット(ボードフィートとも)は体積の単位です: 厚さ1インチ × 幅12インチ × 長さ1フィートの材 - 144立方インチ(約2.36L) - を1とし、(厚さインチ × 幅インチ × 長さフィート) ÷ 12で計算します。平方フィートは面積の単位です: 厚さは一切関係なく、12 × 12インチ(約0.093㎡)の表面を指します。
日本の木材売り場では立方メートルや1本・1枚単位が普通ですが、輸入広葉樹材の専門店や米国のDIY動画・図面では、この3つの単位が当たり前のように出てきます。米国の木材業者は3つすべてを使い分けており、それぞれに理由があります:
- リニアフィート - 見切り材、モールディング、手すり: 同じ棚の材はすべて同じ断面なので、長さだけが問題になります。
- ボードフット - 広葉樹材(オーク、メープル、ウォールナット): 幅も厚さもまちまちなので、体積の単位でしか公平に値付けできません。
- 平方フィート - 合板などの板物と床材: 厚さが決まっているので、面積だけで足ります。
3つの単位を並べて比較
| 単位 | 測るもの | 計算式 | この単位で売られるもの |
|---|---|---|---|
| リニアフィート(LF) | 長さのみ | 長さ(フィート) | 巾木、見切り材、モールディング、手すり、1本売りの構造材 |
| ボードフット(BF) | 体積 | (厚さin × 幅in × 長さft) ÷ 12 | 材木店・製材所の広葉樹材 |
| 平方フィート | 面積 | 長さft × 幅ft | 合板、石膏ボード、床材、突き板、デッキの張り面積 |
落とし穴はここです: 1×2材の1リニアフィートも2×12材の1リニアフィートも、呼び方は同じ「1リニアフィート」ですが、含まれる木材の量は15倍違います(実寸の断面は19 × 38mmに対して38 × 286mm)。リニアフィートでの値段比較が成り立つのは、同じ断面の材どうしを比べるときだけです。
ボードフット: 広葉樹材の値付けのしくみ
広葉樹材の厚さは4分の1インチ刻みの「クォーター」で表記されます - 全米広葉樹製材協会(NHLA)が標準化した数え方です。4/4(「フォー・クォーター」)は1インチ、8/4は2インチ。重要なルールはこれです: ボードフットは荒挽きの呼び厚さで数えます。製材所がプレーナーで薄く仕上げた後でも変わりません:
| クォーター表記 | 荒挽き厚さ | 一般的な仕上げ(S2S)厚さ |
|---|---|---|
| 4/4 | 1インチ(25mm) | 13/16インチ(21mm) |
| 5/4 | 1¼インチ(32mm) | 1-1/16インチ(27mm) |
| 6/4 | 1½インチ(38mm) | 1-5/16インチ(33mm) |
| 8/4 | 2インチ(51mm) | 1¾インチ(44mm) |
つまり仕上げ済みの4/4材をノギスで測ると13/16インチ(約21mm)しかありませんが、支払いは丸々1インチ分です(NHLAの標準仕上げ厚さ)。計算式にはメジャーの実測値ではなく、クォーター表記の厚さを入れてください。
換算式
- リニアフィート → ボードフット: BF = LF × (厚さin × 幅in) ÷ 12
- ボードフット → リニアフィート: LF = BF × 12 ÷ (厚さin × 幅in)
- 平方フィート → ボードフット: BF = 平方フィート × 厚さin(厚さ1インチの材なら両者は同じ数字)
- リニアフィート → 平方フィート: 平方フィート = LF × 幅in ÷ 12
早見表 - よくある広葉樹材サイズの、1リニアフィートあたりのボードフット:
| 材のサイズ | 1LFあたりのBF |
|---|---|
| 4/4 × 4インチ | 0.33 |
| 4/4 × 6インチ | 0.50 |
| 4/4 × 8インチ | 0.67 |
| 5/4 × 6インチ | 0.63 |
| 6/4 × 6インチ | 0.75 |
| 8/4 × 6インチ | 1.00 |
| 8/4 × 8インチ | 1.33 |
(幅の目安: 4インチ ≈ 10cm、6インチ ≈ 15cm、8インチ ≈ 20cm)
👉 ボードフット計算機なら一瞬です - 厚さ、幅、長さ、枚数を入れるだけで、支払い対象のボードフット合計が出ます。
計算例: ボードフットでの購入
レッドオーク材を8枚、4/4(厚さ1インチ = 25mm)、幅6インチ(約15cm)、長さ8フィート(約2.4m)で買うとします:
- 1枚: (1 × 6 × 8) ÷ 12 = 4ボードフット
- 8枚: 8 × 4 = 32ボードフット(約0.075m³)
- 例として1ボードフット$6.00なら: 32 × 6 = $192
注文は1520%多め(約3738BF)にしてください。荒材はプレーナーで平らに削ると体積が減りますし、節や割れを避けて木取りする分も必要です。
計算例: リニアフィートでの購入
3.7 × 3.0m(12 × 10フィート)の部屋に巾木を回します。幅0.9m(3フィート)のドア開口が1か所:
- 周囲長: 2 × (12 + 10) = 44フィート(約13.4m)
- ドア開口を引く: 44 - 3 = 41リニアフィート(約12.5m)
- 留め切り(45°カット)の分として約10%足す: 約45LF → 8フィート(約2.4m)の定尺材6本
厚さと幅が一度も計算に出てこないことに注目してください - それこそがリニアフィートという単位の存在理由です。巾木計算機なら、部屋の寸法からこの計算を、ドア開口の差し引きと余裕分込みで自動でやってくれます。
注意点
- 呼び寸法は実寸ではない。 針葉樹の「2×4」の実寸は1½ × 3½インチ(38 × 89mm)です(米国針葉樹製材規格 US DOC PS 20)。広葉樹は逆向きに同じことをします: 仕上げ済み4/4材の実測は13/16インチ(約21mm)なのに、1インチとして数えます。値段の計算には呼び寸法、部材の取り合いには実寸を使ってください。
- ボードフット単価は同じ厚さどうしでしか比べられない。 4/4ウォールナットの$6/BFと8/4ウォールナットの$6/BFは別の取引です - 厚い材ほどボードフット単価に上乗せが付くのが普通です。比べるなら同じ条件で。
- 平方フィートは厚さを完全に無視する。 厚さ19mm(¾インチ)の合板100平方フィート(約9.3㎡)と厚さ6mm(¼インチ)の合板100平方フィートは、面積は同じでも木材の量は約3倍違います。平方フィートの見積もりには必ず厚さを添えてください。
- BFの式に入れる長さはフィート。インチではありません。 この2つを混ぜるのが定番の失敗で、合計が12倍ずれます。
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